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  ニュース     2020/03/11 18:59

中国:不良債権比率6.6%に悪化も、新型肺炎で信用コスト増=S&P 無料記事

 米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国で商業銀行の不良債権比率が6.6%まで悪化するとの見通しを示した。当局が景気対策の一環として、商業銀行に融資拡大を促している点に言及。「銀行は目先の商業的な利益を犠牲にすることになる」とし、信用コストの増大を予測している。外電が伝えた。
 今回の予測は、最新の経済成長見通しを反映させたもの。中国の国内総生産(GDP)成長率について、S&Pは2020年に4.8%まで鈍化すると予想している(19年実績は6.1%)。不良債権比率が6.6%に悪化した場合、不良債権引当カバー率(不良債権に対する貸倒引当金のカバー率)は52%まで大きく低下すると見込んだ。同比率は19年12月末時点で186.06%だった。
 中国銀行保険監督管理委員会の最新統計によると、国内商業銀行の不良債権比率は19年12月末時点で1.86%となり、前四半期末と同水準。不良債権残高は2兆4135億人民元(約36兆円)と、前四半期末比で463億人民元(↑2.0%)増加した。


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