通信キャリア大手の中国聯通（チャイナ・ユニコム:762/HK）はこのほど、公式SNSを通じ、中国の第5世代（5G）移動通信端末の発展にとって新型コロナウイルス対策が大きなチャンスをもたらすとの見方を示した。遠隔医療などさまざまな場面での活用が想定されるほか、医療ロボットや医療用スマートスピーカーなどを利用することで、医療従事者の感染を減らすことができると説明している。複数メディアが17日伝えた。
　一方、新型コロナウイルスの感染拡大が一部工場の生産に影響を及ぼしていることについては、設備調達に際して買掛金支払い期間の短縮などを実施し、川上・川下の正常営業回復を支援していく方針を示している。
　なお、専門家の間では、新型肺炎の拡大が中国の5Gインフラ整備に影響するとの見方が出ている。人手不足などにより、インフラ設置のスケジュールが遅延するとの見方だ。また、これまでの報道によると、通信キャリア大手の中国移動（チャイナ・モバイル：941/HK）は、基地局の設置延期を強いられているもよう。不動産所有者の多くが感染を恐れ、設置業者の立ち入りを認めていないためという。


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