電力エンジニアリングの中国能源建設(チャイナ・エナジー・エンジニアリング：3996/HK)は9日引け後、傘下の中国能源建設集団国際工程有限公司と中国能源建設集団広東省電力設計研究院を通じて、ウクライナでごみ処理発電プロジェクトを受注したと発表した。契約価格は2億3800万米ドル（約246億円）に上る。
　EPC（設計〜調達〜建設）」方式を採用し、首都キエフに日産処理能力750トンのごみ処理発電ユニット2基（合計日産能力：1500トン）を構築する計画だ。工期は36カ月とする。
　中央企業（中央政府直属の国有企業）の中国能源建設集団を親会社に持つ同社は、発電所の設計・建設、送電網の整備、発電設備の製造など、電力エンジニアリング事業を主力とする。原子力発電所の設計でも、国内市場をほぼ独占する。同社の安定株主には、国有送電会社の中国国家電網公司と中国南方電網公司、華能電力などの発電グループ、「シルクロード基金」などが名を連ねている。このシルクロード基金は、「一帯一路」構想を資金面で支援するために中国政府が創設したもの。


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