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  ニュース     2020/03/10 19:05

中国:2月CPI上昇率は5.2%で予想に一致、PPIはマイナス0.4% 無料記事

中国で消費者物価の上昇が続いている。国家統計局は10日、2020年2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で5.2%上昇したと発表。伸び率は前月実績(5.4%)を下回ったが、市場予想(5.2%)と一致している。前月に引き続き5%台に乗せた。エリア別の上昇率は、都市部が4.8%、農村部が6.3%。豚肉価格の高止まりや新型コロナウイルスの影響が顕在化した格好だ。
 品目別の上昇率では、食品・たばこ・酒類が16.0%、衣類が0.5%、住居が0.3%、生活用品・その関連サービスが0.1%、教育・文化・娯楽が1.0%、医療・保険が2.2%、その他用品・その関連サービスが4.4%で推移した。一方、交通・通信は1.6%低下している。
 うち食品・たばこ・酒類の16.0%値上がりによって、CPI全体が4.84ポイント押し上げられている。中でも豚肉価格は135.2%値上がりし、CPIを3.19ポイント押し上げた。畜肉全体でも87.6%上昇している。鮮果については5.6%低下し、CPIを0.11ポイント圧縮した。
 一方、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で0.4%下落。前月実績(プラス0.1%)と市場予想(マイナス0.3%)を下回った。マイナス成長は2カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、工場が操業停止を余儀なくされるなど、企業活動に大きな影響が出ている。
 工場出荷価格では、生産資材が1.0%低下する半面、生活資材が1.4%上昇した。生産資材は採掘が1.1%上昇し、加工が2.2%、原材料が0.7%ずつ低下している。一方、生活資材では、食品が5.1%上昇。半面、衣類が0.3%、耐久消費財が2.0%ずつ下落した。一般日用品は0.1%上昇した。
 製造業の調達価格は0.5%値下がりした。主要業種の物価動向は、燃料・動力が1.0%安、鉄系金属材料が0.4%高、非鉄金属材料・電線が1.2%安、化学工業原料が6.0%安、木材・パルプが2.7%安、建材・非金属類が3.8%高、その他工業原材料・半製品が横ばい、農業副産物が7.6%高、紡織原材料が2.8%安だった。
 工場出荷製品の業種別値下がり率は、化学繊維製造が10.7%、化学原料・化学製品が4.3%、石炭採掘・洗鉱が4.0%、製紙・紙製品が2.9%など。半面、値上がり率は、鉄系金属が7.0%、農業副食品加工が7.4%、非鉄金属・採掘が4.1%、酒・飲料・製茶が1.3%などとなっている。


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