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  ニュース     2020/05/15 18:59

中国:江蘇省の無錫高新区、ASML技術支援拠点を誘致 無料記事

 江蘇省南部の無錫市が半導体製造装置向けのハイエンドサービス拠点を新たに誘致した。集積回路(IC)製造プロセスのグレードアップを急ぐ無錫国家高新技術産業開発区(無錫高新区)は14日、オランダのASMLと戦略提携契約を締結。域内ICメーカーの技術レベル引き上げを進めることなどで合意した。
 現地で「光刻設備技術服務無錫基地(Technical Service Wuxi Base for Lithography Sistems)プロジェクト」を推進し、面積2000平米超のオフィスを2カ所に確保する。専門の技術サポートチーム200人近くを動員し、技術センター、ステッパーやフォトリソグラフィ装置の保守、ハイエンド機種への組み替えを支援する。資材供給サービス、機器設置、機械操作、物流の各面で中国半導体企業の成長を促す構想だ。
 無錫市は1983年に「国家南方マイクロエレクトロニクス工業基地」に指定されている。ASMLは2006年から無錫でサービスを乗り出した。
 2019年の半導体産業生産額は、無錫市全体で前年比8.3%増の1178億人民元(約1兆7700億円)にまで伸びている。うち中核の無錫高新区は、860億人民元規模に拡大。無錫市全体の4分の3を占めた。ICの設計、製造、組立・検査の産業チェーンが築かれている。
 無錫高新区はIC産業の振興に積極的。向こう2〜3年内にIC産業生産額が1000億人民元の大台乗せを達成するとみている。


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