中国の対台湾政策を管轄する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は8月30日、上海市で最近、台湾から入国した3人の新型コロナウイルス感染が確認されたことについて、「台湾の感染拡大防止対策に大きな手落ちがある」と批判した。これに対して台湾の陳時中・衛生福利部長は「手落ちがあるかどうかは皆が知っている」と反論。「中国の信用も特別高くはない」と応酬した。複数メディアが伝えた。
　台湾衛生福利部疾病管制署・中央感染症指揮センター（CECC）の荘人祥報道官によると、上海で見つかった1人目の感染者は、親類訪問のため台湾から訪れた男性。5回検査したうち3回目だけが陽性で、偽陽性の可能性があるという。2人目は70代の女性で、上海に入国してから1週間後に陽性と判明。台湾で感染したかは不明だという。3人目は20代の男性で、長期間米国に滞在した後に台湾に帰国。23日後に上海に入り、抗体検査で陽性とされた。
　中国の国家衛生健康委員会によると、今月1日に確認された新型コロナウイルス感染者は8人で、全員が海外での感染者だった。新規の死者はゼロ。1日午前0時現在、国内で治療中の感染者は198人（重症者3人）、累計の感染者数は8万5066人、死者数は4634人となっている。


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