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  ニュース     2020/01/31 18:59

中国:1月製造業PMIは50で予想一致、新型肺炎まだ反映せず 無料記事

 中国国家統計局と中国物流購入連合会は1月31日、2020年1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.0だったと発表した。市場予想(50.0)と一致し、前月実績(50.2)を下回っている。ただ、前月に続き節目の50は維持した。PMIは50を上回れば、景況感が改善していることを表す。
 統計局は1月の製造業PMIについて、新型コロナウイルスの感染拡大による影響はまだ織り込まれていないと説明。調査が1月20日より前に行われたことを明らかにしている。
 事業規模別の製造業PMIは、大・中企業が節目の50を超えた。大企業が50.4(前月比↓0.2ポイント)、中企業が50.1(↓1.3ポイント)、小企業が48.6(↑1.4ポイント)で推移している。
 各指数の変動は、生産指数が51.3(↓1.9ポイント)、新規受注指数が51.4(↑0.2ポイント)と50以上で推移。半面、サプライヤー配送時間指数が49.9(↓1.2ポイント)、原材料在庫指数が47.1(↓0.1ポイント)、雇用指数が47.5(↑0.2ポイント)と50以下に低迷した。
 一方、18年1月から始まった製造業とサービス業界を合わせた「総合PMI指数」は、季節調整済みで53.0という水準。前月比で0.4ポイント低下した。総合PMI指数は中国全体の経済成長動向と景気循環サイクルを示すもので、マクロ経済の動向をより鮮明に数値で示すことが可能。EU圏、米、英、独、日など各国で報告される計算方法に沿って、各項目をウエートに応じて足し合わせている。製造業PMIと非製造業PMIでは反映しきれない、全体的な景況感を示す。
 一方、同月の非製造業PMIは54.1という結果。前月実績(53.5)と市場予想(53.0)を上回っている。うち郵政、通信放送テレビ・衛星中継サービス、金融、保険などの業種が57以上と景況感の楽観が続いた。半面、道路運輸、不動産などは縮小している。
 このほか、新規受注指数は50.6(↑0.2ポイント)、投入価格指数は53.3(↑0.9ポイント)、販売価格指数は50.5(↑0.2ポイント)、従業員指数は48.6(↑0.3ポイント)、業務活動予期指数は59.6(↑0.5ポイント)にそれぞれ変動した。


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