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  ニュース     2020/01/31 18:59

マカオの2月カジノ売上高2割縮小も、新型肺炎で旅客大幅減 無料記事

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、マカオのカジノ売上高が大きく落ち込むと予測されている。ブルームバーグがまとめた市場コンセンサス予想(中央値)によると、カジノ売上高は1月に前年同月比9.7%減、2月に同20%減となる見通し。中国がマカオへの個人旅行を停止したことに加え、外出敬遠の傾向が強まり、マカオ旅行をキャンセルする旅客が増えているという。
 マカオ旅遊発展局の最新発表(1月31日付)によると、春節(旧正月)連休7日目まで(1月24〜30日)の観光客数は前年同期比78.3%減の26万1069人に落ち込んだ。うち中国本土からの観光客は14万9244人と、前年同期を83.3%下回っている。単日ベースの全観光客数は、24日が34.6%減、25日が59.0%減、26日が74.1%減、27日が84.1%減、28日が87.3%減、29日が89.1%減、30日が89.2%減。日を追うごとに下げ幅を拡大させている。
 例年なら春節連休は本土客が増え、書き入れ時に当たるが、今年のマカオは閑散としているようだ。一部外電は「まるでゴーストタウンのようだ」と報じている。
 ただ、2020年通年ではプラス成長に転じる見通し。市場コンセンサス予想によると、年間のカジノ売上高は前年比で2.5%増加する見込みだ。うちVIPフロアの売上高は3.5%減少するものの、マスフロア(一般客向けカジノ)の売上高が8%増えると予測されている。
 なお、マカオのカジノ売上高は19年に前年比3.4%減の2924億5500万パタカ(約3兆9913億円)に縮小し、3年ぶりのマイナス成長に転じた。12月単月では前年同月比13.7%減の228億3800万パタカに落ち込み、19年で最大の下げを記録している。


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