新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、春節（旧正月）期間の中国で人の移動が大きく停滞している。春節前後の特別輸送体制「春運」期間（1月10日〜2月18日の40日間）について、1月30日まで21日間の旅客輸送数は延べ12億4400万人に低迷し、前年同時期を16.5％下回った。30日の単日ベースでは84.1％減の1513万2000人にまで落ち込んでいる。交通運輸部が報告した。

　　交通手段別（21日間の累計）では、鉄道が6.2％減の1億8600万人、道路が18.1％減の10億900万人、水路が30.7％減の1574万人、空路が11.1％減の3337万人で推移している。

　30日の交通手段別実績は、鉄道が77.6％減の283万4000人、道路が85.4％減の1156万人、水路が91.5％減の12万7500人、空路が70.0％減の61万人にそろって低迷した。

　「春運」がスタートする以前に、交通運輸部は今年の期間中の延べ旅客輸送数が前年同期をやや上回ると想定。約30億人に達すると予測していた。


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