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  ニュース     2020/06/04 18:59

中国:江蘇省蘇州が「バイオ医薬」注力、抗体薬やゲノム医療に軸足 無料記事

 新型コロナウイルス大流行が中国医薬マーケットの枠組みに変革をもたらすなか、バイオ医薬業の先進地である江蘇省蘇州市は、抗体薬や免疫細胞療法、ゲノム医療の産業育成・発展に成長の軸足を移す。蘇州ハイテク産業開発区内の蘇州バイオ医薬産業パーク「BioBAY」がこのほど、第2期拡張エリアを開放した。抗体薬、免疫細胞療法、ゲノム医療に携わる企業を集中的に誘致する。21世紀経済報道が3日付で伝えた。
 開発区内の桑田島エリアでこのほど、第2期B区の開業セレモニーと、C区の入居契約式を同時開催している。バイオ医薬のインキューベーションとしての役割を持たせ、切れ目のない産業チェーンを構築する構想だ。
 第2期事業は21ヘクタールを3ブロックに分けて開発。以前から始動しているA区には、百済神州、再鼎医薬、ベックマン・コールターなどが進出した。B区は、すでに13棟の標準工場を整備。立生医薬、亘喜、薬明巨諾、克睿基因など第1陣企業の募集に成功している。C区は5月29日に正式対外開放した。
 進出企業は、「抗PD-1抗体/抗PD-L1抗体」のガン免疫チェックポイント阻害薬や、CAR-T細胞療法などのゲノム治療を含むバイオ医薬事業をカバー。君実、信達、恒瑞盛迪亜細、百済神州の中国4社が2019年に相次ぎ販売承認を得たPD-1抗体薬は、うち3種がBioBAY内で開発、または生産された。
 国家科学技術部・生物技術発展センターがまとめた「中国バイオ医薬産業パーク競争力評価・分析リポート(2019年版)」によると、バイオ医薬産業の総合競争力で上位5位は、中関村国家自主革新示範区、上海張江ハイテク区、蘇州工業パーク、武漢東湖ハイテク区、済南ハイテク区の順。「産業競争力」の部門では、BioBAYを全国TOPに選定している。


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