詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2020/06/04 18:59

中国:車・モビリティ分野の資金調達活発、5月は滴滴子会社など22社 無料記事

 自動車・モビリティサービス関連企業の資金調達がここにきて活発化している。5月は合計22社が調達情報を更新。業種別では自動運転関連で6社を数え、23%を占めて最多だった。新エネルギーと部品・アフターサービスが各5社、テクノロジーを駆使したモビリティサービスが4社とこれに続いている。億欧汽車などが4日までに伝えた。
 調達ラウンドは、「シリーズPre-A」「シリーズA」、「シリーズA+」で全体の36%を占めるなど、初期段階での資金調達が目立った。まだ事業を開始していない「シード期」や、エンジェル投資家からの出資獲得なども14%を占めている。
 配車アプリ中国最大手、滴滴出行(Didi Chuxing)の自動運転開発子会社「上海滴滴沃芽科技有限公司」は5月29日、5億米ドル(約540億円)を調達したと発表した。初の資金調達で獲得したこれら資金は、自動運転車の開発・走行実験に投入する。
 上海滴滴沃芽科技は2019年3月、資本金1000万人民元で発足した。企業情報サイトの天眼査によると、滴滴出行の創始者である程維・最高経営責任者(CEO)が90%を出資している。
 エアバッグ開発の(厦門)新材料科技股フン有限公司も今年5月、14億7800万人民元(約226億円)を調達した。上海華為投資管理有限公司による戦略投資を得ている。
 中古車取引最大手の車好多集団(北京市)は6日、2億米ドルの追加資金調達を完了したと報告している。ソフトバンク・ビジョン・ファンドやセコイア・キャピタル・ファンド・チャイナから追加出資を受けた。シリーズDラウンドで調達した資金は、3月実施分を含めて17億米ドルに積み増している。15年11月以降の累計調達額は30億米ドルを超えた。
 このほか、スマート給油事業の開発を手掛ける陝西維能伝媒股フン有限公司が5月8日、中国石油天然気(601857/SH)を戦略投資家に迎え入れると発表した。数億人民元の資金を受け入れる。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース