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  ニュース     2020/06/19 18:59

テスラ「中国下方戦略」画策、未進出45都市に販売拠点 無料記事

 米テスラ(TSLA/NASDAQ)が中国販売ネットワークの拡充を計画している。テスラ中国の陶琳・総裁はこのほど中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」を通じて、「中国下方戦略」を公表。地方45都市に販売拠点となる体験センターを新たに設ける構想を披露している。第一電動網が18日付で伝えた。

 申万宏源証券はリポートで、この計画が実現すれば、テスラの中国月間販売は4000〜4500台増えると試算。足元で月平均9000台を販売している実績を踏まえれば、中国月間販売は1万3000台に積み増されると展望した。

 テスラは2013年、北京市内に中国1カ所目の直営店を開設。その後の数年で、華東、華北、華南、華中、西南、西北、東北の各エリアに直営店を設けた。北京、上海、広州、深セン、杭州、成都、青島、武漢、長沙、鄭州、西安、南京、蘇州、常州、杭州、寧波、温州、重慶、東莞、アモイ、瀋陽に合計58カ所の体験センターと展示ホールを開設している。うち北京に10カ所、上海に11カ所、広州と深センに各5カ所と、1線4都市で53%を占める分布。足元のオフライン店舗は大都市に集中しているのが現状だ。しかも出店場所は大型の高級ショッピングセンター内に限定している。

 自動車強制保険の加入件数を基にした第一電動研究院の統計によると、中国産テスラ車の販売台数は、今年1〜4月に2万169台まで拡大。うち1線4都市で57.5%を占めた。販売拠点を置くその他都市も都市別販売の上位に並んだが、未進出都市の単月販売はいずれも1ケタ台にとどまった。それでも未進出都市の販売台数を合算すれば、主力車「Model 3」納入実績の10%を占める。中国現地生産規模の拡大につれて、この比率はさらに拡大していく見通しだ。


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