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  ニュース     2020/05/20 18:59

ZTEと中国聯通が6G戦略提携、2030年商用化に向け始動 無料記事

 通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)は19日、第6世代(6G)移動通信システムの開発に向け、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と戦略提携することを明らかにした。双方の優位性を生かし、6G通信システムに関連するコア技術や規格の研究を共同で展開する。業界関係者の予測によると、6Gサービスは2030年にも商用化される見通しだ。
 ZTEはプレスリリースの中で、2020〜23年は6Gネットワーク研究の始動期になると説明。商用化に向けて、中国聯通と協力して新技術の開発に注力する考えを示した。
 中国ではすでに、政府主導で6G研究がスタート。昨年11月、国家発展改革員会、科学技術部などの共催で「6G技術研究開発作業会」が開催され、関連部門の幹部や専門家が参加した。また、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)はこれに先立つ昨年5月、6Gの共同研究を目的に国内理系大学トップの清華大学と戦略提携関係を結んでいる。
 ZTEは自主ブランドの各種通信機器、端末を生産。中国移動、中国聯通、中国電信など、国内通信キャリアを大口顧客に持つ。新事業開拓にも意欲。14年9月、東風汽車グループと提携し、EVバス向けワイヤレス充電の実用化を目指すと発表。16年7月には、子会社の中興智能汽車(ZTEスマートオート)を通じ、広東省に拠点を置くEVバスメーカーの珠海広通客車を買収した。


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