【亜州ビジネス編集部】ミニ炊飯器や小型洗濯機など、1〜2人用の小型家電が「90後」（1990年代に生まれた世代）を中心に人気を集めている。インターネット販売が主戦場となっているが、コロナ禍で巣ごもり消費が追い風となった。中国政府系メディアがこのほど伝えた。
　小型家電は海外市場の開拓も進んでいる。全国家用電器工業信息中心がまとめた「家電業界リポート」によると、2019年の大型家電の輸出額は257億2100万米ドル（約2兆734億円）に停滞し、前年比で1.01％減少している。一方、小型家電については324億米ドルと6.24％も拡大した。
　20年第1四半期に関しても、大型家電や関連企業の販売額はコロナ禍で下落幅を拡大したが、小型家電では比較的小さい。例えば小熊電器（Bear：002959/SZ）の売上高は、前年同期比で17.32％増加した。インターネット通販を介した売上高が全体の9割を占めた。
　中国EC最大手の阿里巴巴集団HD（BABA/NYSE、9988/HK）によれば、今年第1四半期の小型家電の総販売額は139億人民元（約約2162億6835万円）に達し、前年同期比で15.8％伸びている。
　小型家電はヨーグルトメーカーやノンフライヤーなど、特定の付加機能や少人数用のサイズを備え、大型家電とは違った需要を掘り起こした。SNSなどで人気を集め、社会に出た90後世代を中心に購買層があるという。


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