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  ニュース     2020/03/06 18:59

中国:華為「Mate Xs」30秒完売、騰訊5Gゲーミングスマホも人気 無料記事

 5G対応スマートフォン市場が盛り上がっている。華為技術有限公司(Huawei)が5日発売した2代目折り畳みスマホ「Mate Xs」は大反響を呼んだ。華為商城、京東商城(JD/NASDAQ)、アリババ「天猫(Tモール)」に出店する三大ネット旗艦店で、発売後わずか30秒で軒並み完売している。第2弾は8日午前10時からの販売を予定。4日時点で予約は100万台を超えたという。毎日経済新聞が5日付で伝えた。
 「黄牛」と呼ばれる個人仲介業者が買い占めに動いている。発売翌日の6日、中古品取引サイト上では、メーカー価格1万6999人民元(約26万円)の「Mate Xs」が4万2000人民元(↑147%)の高額で販売されていた。10万人民元(153万円)もの高値を付ける強気業者も散見される過熱ぶりだ。これらの業者は、自動注文機能を搭載した専門ソフトウエアを使って登録予約ナンバーを大量取得。「Mate Xs」の入手確率を高めているだけに、手動に頼る一般客の手にはなかなか行き届かない構図となっている。
 部品調達先の生産態勢は安定している点からみても、極端な品薄は「黄牛」の暗躍が主因である事実は明白だ。Mate Xにパネル供給している京東方科技集団(BOE:200725/SZ)は、第6世代アクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)パネル生産ライン4本を整備。うち四川省の成都市と綿陽市のラインはすでに稼働し、量産規模を拡大している。折りたたみスマホに欠かせないヒンジを提供する東莞宜安科技(300328/SZ)もこのほど、19年11月に耐久性を高めたオール金属製ヒンジの量産態勢入りを報告した。
 「Mate Xs」は2月26日午前10時8分に予約受付を開始した。4日時点の予約100万件は、華為商城が64万件、京東が30万件、天猫が18万件の内訳となる。
 「Mate Xs」に続いて消費者の熱視線が向けられているハイエンド機種は、騰訊HD(Tencent:700/HK)が3日発表した業界初の5Gゲーミングスマホだ。小米集団(XIAOMI:1810/HK)傘下ゲーム用スマホメーカーの南昌黒鯊科技有限公司(Black Shark)と共同開発。テンセントのブランド名を冠した初のゲーミング端末となる。
 テンセントはゲーミングスマホを強化中。台湾資本の華碩電脳(Asustek:2357/TW)とも提携し、初コラボ製品のゲーミングスマホ「ROG Phone 2」を投入している。
 5G時代の到来は、ゲーミングスマホ市場を激戦区へと変化させた。5Gの低遅延、超高速通信の二大メリットがゲーミングスマホの一段の機能進化を実現したため。華為、OPPO、VIVOなど各スマホメーカーも新モデル発表時、ゲーム機能強化をそろってアピールしている。


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