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  ニュース     2020/06/09 18:59

中国:5月乗用車小売は前年比2%増、11カ月ぶりプラス成長=乗聯会 無料記事

 中国で新型コロナウイルス収束ムードが高まる中、新車販売が回復傾向を示している。2020年5月の乗用車小売台数は、狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比1.8%増の160万9000台に伸び、小幅ながら11カ月ぶりにプラス成長を回復した。前月比では12.6%増。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が8日報告した。
 車種別の5月小売台数は、セダンが前年同月比4.8%減の76万6000台、MPV(ミニバン)が22.4%減の8万4000台とマイナス成長が続く半面、スポーツ用多目的車(SUV)が13.7%増の75万9000台に伸びた。前月比では、セダンが10.6%増、MPVが11.5%増、SUVが14.8%増で推移している。マイクロバスを含む広義ベースでは、全体の小売台数が前年同期比1.9%増の163万9000台(マイクロバスは4.9%増の3万台)だった。
 1〜5月の累計では、狭義ベースで前年同期比26.0%減の605万1000台、広義ベースで26.0%減の616万5000台となっている。
 メーカー別の5月国内小売ランキング(狭義ベース)は、一汽大衆が18万2000台で首位をキープ。2位以下には、上汽大衆の13万2000台、上汽通用の12万1000台、吉利汽車の10万6000台、東風日産の10万5000台、一汽豊田の7万4000台、重慶長安汽車の7万1000台、広汽本田の6万9000台、広汽豊田の6万9000台、東風本田の6万6000台が続いた。
 このほか、新エネルギー乗用車の5月卸売台数は前年同月比25.8%減の7万200台に縮小したが、減少率は前月の30.0%から縮小した。前月比では19.5%増加。うち電気自動車(EV)が前年同月比27%減の5万6000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が31%減の1万4000台で推移している。メーカー別の販売台数では、米テスラがトップだった。
 6月の見通しについて乗聯会は、前年同月より営業日が2日多いことや、各地でモーターショーが開催されること、地方政府が消費刺激策を実施していることが追い風になると指摘。ただ一方で、例年6月は自動車販売の閑散期に当たるほか、比較対象となる前年同月の実績が高いことが懸念材料としている。


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