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  ニュース     2020/01/06 19:00

中国:12月製造業PMIは50.2と上振れ、非製造業PMIは53.5 無料記事

 中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が引き続き上向いている。中国国家統計局と中国物流購入連合会は12月31日、2019年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.2だったと発表した。前月実績(50.2)と市場予想(50.1)を上回っている。節目の50を前月に続き上回った。

 事業規模別では、大・中企業が節目の50を超えている。大企業が50.6(前月比↓0.3ポイント)、中企業が51.4(↑1.9ポイント)、小企業が47.2(↓2.2ポイント)で推移した。

 各指数の変動は、生産指数が53.2(↑0.6ポイント)、新規受注指数が51.2(↓0.1ポイント)、サプライヤー配送時間指数が51.1(↑0.6ポイント)と50以上で推移した。半面、原材料在庫指数は47.2(↓0.6ポイント)、雇用指数は47.3(横ばい)と低迷している。

 一方、18年1月から始まった製造業とサービス業界を合わせた「総合PMI指数」は、季節調整済みで53.4という水準。前月比で0.3ポイント低下した。総合PMI指数は中国全体の経済成長動向と景気循環サイクルを示すもので、マクロ経済の動向をより鮮明に数値で示すことが可能。EU圏、米、英、独、日など各国で報告される計算方法に沿って、各項目をウエートに応じて足し合わせている。製造業PMIと非製造業PMIでは反映しきれない、全体的な景況感を示す。

 一方、同月の非製造業PMIは53.5という結果。前月実績(54.4)と市場予想(54.2)を下回っている。PMIは50を上回れば、景況感が改善していることを表す。

 鉄道運輸、宿泊業、通信放送テレビ・衛星中継サービス、インターネットソフトITサービス、金融、リース、商業サービスなどが55以上と景況感の楽観が続いた。半面、卸売り、不動産などは低迷している。 

 このほか、新規受注指数は50.4(↓0.9ポイント)、投入価格指数は52.4(↓0.8ポイント)、販売価格指数は50.3(↓1.0ポイント)、従業員指数は48.3(↓0.7ポイント)、業務活動予期指数は59.1(↓1.9ポイント)にそれぞれ変動した。

 一方、1月2日発表の財新とマークイットによる2019年12月の中国・製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.5だった。事前予想(51.6)と前月実績(51.8)を下回っている。ただ、節目の50は4カ月連続で上回った。

 PMIが50を上回れば、指数は製造業の景況感が改善していることを表す。


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