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  ニュース     2020/03/11 19:01

中国消費市場に回復傾向、重点小売企業が足元プラス成長に 無料記事

中国商務部の市場運行司は5日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大によって冷え込んだ国内消費市場について、足元で明るい兆しが見られると指摘し、販売が回復傾向となってきたとの認識を示した。

 商務部によれば、重点小売企業1000社による1日当たりの売上高は2月下旬、中旬に比べて5.6%増えた。1月下旬以降、前期比で減少が続いていたが、ここにきてプラス成長に転じた格好だ。21世紀経済報道が10日付で伝えた。

 一方で、国内の小売売上高や国内総生産(GDP)に対する影響が大きい自動車分野は今後も苦境が続きそうだ。全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)によると、2020年2月の乗用車小売台数は、狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比78.5%減の25万2308台に縮小。8カ月連続のマイナス成長を強いられた。減少率は前月の21.5%から57.0ポイント拡大し、05年の統計開始以来で最大の落ち込みとなっている。前月比でも85.3%減少した。

 中国自動車大手の東風汽車集団(ドンフォン・モーター・グループ:489/HK)やホンダとの合弁メーカーである東風本田などが工場を置く湖北省では、まだ工場を再稼働できないメーカーも多く、部品製造業に与える打撃も大きい。


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