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  ニュース     2020/06/22 18:59

中国:コロナ「第2波」北京、回復基調の中古車市場を直撃 無料記事

 「コロナ感染第2波」の警戒感が高まるなか、正常モードに戻しつつあった北京市の中古車市場が逆戻りを強いられている。新型コロナウイルス感染者が数多く確認された北京新発地卸売市場から3km以内に位置する「花郷中古車取引市場」では、6月15〜16日にかけて来場者がほぼゼロ。エリア内の中古車業者は、コロナ大流行期の3〜4月よりもさらに深刻な経営状態にさらされているという。毎日経済新聞が19日付で伝えた。
 同市場について全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹・秘書長は、「第2のコロナショックが到来した」と指摘。「中古車業は取引、物流の各プロセスがオフラインで展開される。北京市政府が大規模な移動規制などの強い措置に再び出るなか、中古車ディーラーの経営圧力は小さくない」と解説した。「コロナ感染のぶり返しは、消費者の購入意欲を減退させる」と懸念。「中古車ディーラー淘汰の動きが再び活発化する恐れがある」と述べた。ただ、北京市の厳格なコロナ対応策の効果にも期待。「北京の中古車取引量は7月に好転が見込める」と楽観した。
 中古車取引で中国最大規模を誇る同市場は、コロナ危機を乗り越えて3月初旬ごろから春節後の営業を再開する業者が集中。客足は5月時点で感染拡大前の6〜7割にまで回復していた。中国汽車流通協会のまとめによると、感染拡大が続いた東北エリアを除き、中国のその他エリアでは5月の中古車販売が前月比で増加。うち北京市が属する華北エリアは、前月比の増加率が14.05%に上っていた。
 「花郷中古車取引市場」には現在、580社を超す中古車ディーラーが入居。2012年から「中国中古車市場競争力ランキング」首位の座を維持している。


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