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  ニュース     2020/06/22 18:59

中国:「時速600kmリニア」試作車両、実験走行スタート 無料記事

 時速600kmが可能なリニアモーターカーのモデル車両が21日、試験走行を実施した。鉄道車両メーカー世界最大手・中国中車(CRRC:1766/HK)系の中車青島四方機車車両股フン有限公司が一両編成で試作し、上海同済大学(楊浦区)の実験線を走行している。科技日報などが伝えた。
 時速600kmリニアモーターカーとそのシステムの開発プロジェクトは2016年7月に始動。中車青島四方機車車両など企業30社以上や大学、研究機関が共同で手掛けた。 旅客機と高速鉄道間の速度空間を埋める。距離1000〜1500kmの都市間で、高速リニアは最良の移動手段となる見込み。5両編成試験車両の開発にも着手している。
 中国交通運輸部は2019年12月9日、中央政府や国務院の承認を得た「交通強国建設網要」を公布。20年までに「交通強国」建設に向けた強固な土台を固め、2035年に交通強国の地位を基本的に確立する――との2段階目標を設定。「2050年には、全国民が満足し、かつ保障力を備えた世界トップレベルの交通強国を創造する」との最終ビジョンを掲げた。時速600kmリニアシステムや、時速400km高速鉄道、真空チューブ方式の超高速鉄道などの技術ノウハウも蓄積する。
 中国中車は2015年の再編で誕生した鉄道車両製造の圧倒的な世界最大手。機関車、客車、貨車など各種鉄道車両の製造を手がける。前身の「中国南車」が「中国北車」を吸収合併した後、15年6月に社名変更した。中国政府が進める「鉄道輸出」戦略の先鋒として、世界各地に鉄道車両を納入している。


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