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  ニュース     2020/03/19 18:59

中国:第1四半期の新車販売45%減へ、消費刺激すべき=業界団体 無料記事

 中国の自動車工業業界が新車市場の低迷を強く懸念している。中国汽車工業協会の葉盛基・副秘書長(副事務局長)は18日、新型コロナウイルス感染の流行が車市場に大きな打撃を与えていると指摘。今年1〜3月にかけた第1四半期の生産と販売について、前年同期比でそれぞれ約25%、約45%ずつ減少するとの見方を示した。

 過去28年で販売マイナス成長を初めて記録した2018年に続いて、19年も減少が持続した。さらに新型肺炎が加わったことで20年も苦戦に直面しているという。需要の不足、消費の停滞など複数の問題も浮上した。

 新型肺炎を鎮圧した後、一定の需要は回復するとみられるものの、一部労働者の収入が減少すると予想されると説明。中・低所得者の賃金低下を通じ、年間でも消費は盛り上がらないと分析した。

 こうしたなか、中国政府に対し、消費刺激策を早急に打ち出すよう提案する。自動車ナンバープレート発給規制の緩和、自動車購入支出に絡んだ個人所得税の控除、4〜5線都市の車市場活性化などを推進するよう求めた。新エネルギー車産業の振興策も続けるべきと強調。購入補助の継続などを要請した。

 同協会によれば、今年2月の新車販売は、中国全体で前年同月比79.1%減の31万台に落ち込んだ。マイナス成長は20カ月連続。減少率は前月の18.7%から60.4ポイント拡大し、過去最大の減少率となった。生産も79.8%減の28万5000台に縮小。前月比では、販売、生産いずれも83.9%減少している。1〜2月の累計では、全体の販売台数が前年同期比42.0%減の223万8000台。うち乗用車が43.6%減の183万1000台、商用車が33.2%減の40万7000台に縮小している。生産台数は45.8%減の204万8000台だった。

 新エネルギー車も不振が続く。2月の販売台数は前年同月比75.2%減の1万2908台に低迷した。減少率は前月の43.7%から一段と拡大している。



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