新型肺炎拡大による赤外線温度センサの需要増を踏まえ、上海微技術工業研究院（SITRI）は2日、8インチウエハ加工工場を急遽着工した。中国の赤外線体温計メーカーに重要デバイスを大量供給する狙い。赤外線温度センサの日産量は足元で6万個を数える。新たな生産ラインの稼働時は、日産能力が13万個(↑117％)に増強される見込みという。DRAMeXchangeが3日に伝えた。

　上海市科学技術委員会、嘉定区政府、中科院・微系統所が出資し、SITRIは2013年に発足。MEMS（微小電気機械システム）、窒化アルミニウム（AlN）、発光素子、マイクロ流体力学、磁気センサ、III-V族半導体に関する長期の研究・開発を続けている。


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