日本や韓国だけでなく、中国でも任天堂（7974/東証1部）のゲームソフト製品「あつまれ どうぶつの森（Animal Crossing）」が人気化している。中文名「集合 ！動物森友会」の最新シリーズが発売された3月20日から話題が沸騰。予約価格320人民元（約4930円）に対し、多くの販売業者は足もとで値段を400〜600人民元にまで吊り上げた。品薄の状況が続くなか、現在注文しても発送は最短で4月30日になるという。中国政府系メディアが8日付で伝えた。

　最新シリーズの舞台は、手付かずの自然が魅力の「無人島」。前作「とびだせ どうぶつの森」などと同じく、移住後にテント生活からスタートし、現実と同じ時間が流れるゲーム空間で、自由気ままな毎日を過ごす。アウトドアライフを楽しみながら島を地道に発展させていくという内容。1年を通じ、魚釣りや虫取り、ガーデニング、お部屋づくり、ファッションまで多用な趣味がゲーム内で実践できる。複数のプレーヤーが移住することも可能だ。日本オフィシャルサイトの希望小売価格は5980円＋税（パッケージ版／ダウンロード版）となっている。

　新型コロナウイルスの流行にともなって、別のゲームも人気を集めている。ニンテンドースイッチ専用フィットネスソフト「健身緩環大冒険（リングフィット アドベンチャー）」の価格は、発売価格527人民元に対し、足もとで1800人民元近くにまで相場が高騰した。

　人気ソフトが相次ぎ投入されたことで、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ本体」の値上がりも目立つ。オフィシャルサイトの販売価格は海外仕様品で299.99米ドル（約3万2700円）に設定されているのに対し、中国のインターネット通販プラットフォームでは3800人民元（約5万8500円）以上で取引されている。日本のメーカー希望小売価格は3万2978円 (税込) 。

　任天堂は今2月6日、中国で生産している「ニンテンドースイッチ本体」と「Joy-Con」などの周辺機器などについて、日本向けの生産・出荷の遅延が避けられない状況となったと報告した。同様に足元で品薄状態にある専用フィットネスソフト「リングフィット・アドベンチャー」も出荷が遅延する見通し。新型コロナウイルス感染症の影響を受けたためだ。


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