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  ニュース     2020/04/08 18:59

中国:鄭州合晶がウェーハ増産強化、8インチ月産能力20万枚に 無料記事

 河南省鄭州市の半導体製造向けシリコンウェーハ企業が増産体制を強化している。鄭州航空港経済総合実験区南部に8インチウェーハ工場を構える鄭州合晶セキ(石へんに圭)材料有限公司は春節連休後、地元政府の支援を受けながら他社に先んじて2月17日に生産活動を再開。前年同期比で5倍にも膨らんだ受注を消化するために、3月からは24時間のフル稼働を続けている。大河網が8日に伝えた。

 2月17日以降、当初は従業員100人あまりが出勤し、半月後に新たに募集した41人が生産活動に従事。足もとで従業員265人が職場に復帰し、定員数に達している。生産能力の増強を通じ、2020年末をめどに月産能力を20万枚にまで倍増する計画だ。本格稼働時の年産額は20億人民元を見込む。

 鄭州合晶は航空港実験区空港二路に12億人民元(約184億円)を投資。18年6月25日に8インチ・モノシリコンインゴットの初生産に成功した。最終的な8インチウェーハ年産能力を240万枚に設定している。

 鄭州合晶は総額57億人民元を投じる予定。12億人民元の第1期(8インチ)、45億人民元の第2期(12インチ)でシリコンウェーハ量産に乗り出す構想だ。第2期の12インチウェーハ年産能力は324万枚を想定する。

 17年2月発足の鄭州合晶には、上海合晶セキ材料有限公司(台湾合晶科技集団の傘下企業)と上海晶盟セキ材料有限公司が出資している。

 中国ではシリコンインゴット・ウェーハ投資が活発。鄭州合晶のほか、フェローテック資本(上海申和電磁電子、杭州大和熱磁電子、寧夏銀和半導体科技など)、浙江金瑞泓科技、上海超セキ半導体、奕斯偉科技、上海新昇半導体科技、中環領先半導体材料、安徽易芯半導体などが8インチ、または12インチのシリコンウェーハ生産プロジェクトを各地で立ち上げた。


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