ニュース 2020/04/08 18:59
中国:3月油圧ショベル販売12%増、工事再開でプラス成長回復
経済・統計
中国で油圧ショベルの販売状況が急速に回復している。証券大手の最新リポートによると、主要メーカーの内外販売台数は今年3月に前年同月比11.6%増の4万9408台に増加。50.5%減となった前月から一転、3カ月ぶりにプラス成長を回復している。2月は新型コロナウイルス流行が建機需要に影響したが、足元では国内各地で遅れていた工事が再開。更新需要の高まりもあり、油圧ショベルでは一部機種で品薄となる現象も生じているという。現地メディアが8日伝えた。
春節を過ぎた3月は例年、建機の販売が増える時期に当たるが、今年は前月実績(9280台)との比較で5倍強に増加している。昨年3月は前月比で2倍強の伸びだった。
地域別の3月販売台数は、中国国内が11.2%増の4万6610台、輸出が17.7%増の2798台。1〜3月の累計では、全体の販売台数が前年同期比8.2%減の6万8630台に下向いたものの、減少ペースは1〜2月(37.0%減)から大幅に鈍化している。
メーカー別では国内大手が堅調。3月の販売台数は、三一重工(600031/SH)が14.2%増の1万2800台、徐工集団工程機械(000425/SZ)が34.7%増の8403台に達し、市場シェアはそれぞれ25.9%、17.0%となった。一方、キャタピラーは0.7%減の4459台で、市場シェアは9.0%だった。
業界関係者の間では、4月の販売見通しに楽観的なスタンスが多い。新型コロナウイルス流行による景気悪化に対応するため、中国政府がインフラ建設投資を拡大するとの見方からだ。中銀国際(BOCI)は最新リポートで、各地で重要プロジェクトの工事が再開されるに伴い、建機需要はさらに膨らむと予想。4月には一段の増加が見込まれると分析した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
春節を過ぎた3月は例年、建機の販売が増える時期に当たるが、今年は前月実績(9280台)との比較で5倍強に増加している。昨年3月は前月比で2倍強の伸びだった。
地域別の3月販売台数は、中国国内が11.2%増の4万6610台、輸出が17.7%増の2798台。1〜3月の累計では、全体の販売台数が前年同期比8.2%減の6万8630台に下向いたものの、減少ペースは1〜2月(37.0%減)から大幅に鈍化している。
メーカー別では国内大手が堅調。3月の販売台数は、三一重工(600031/SH)が14.2%増の1万2800台、徐工集団工程機械(000425/SZ)が34.7%増の8403台に達し、市場シェアはそれぞれ25.9%、17.0%となった。一方、キャタピラーは0.7%減の4459台で、市場シェアは9.0%だった。
業界関係者の間では、4月の販売見通しに楽観的なスタンスが多い。新型コロナウイルス流行による景気悪化に対応するため、中国政府がインフラ建設投資を拡大するとの見方からだ。中銀国際(BOCI)は最新リポートで、各地で重要プロジェクトの工事が再開されるに伴い、建機需要はさらに膨らむと予想。4月には一段の増加が見込まれると分析した。
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