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  ニュース     2020/05/08 18:59

中国:20年上期業績は3割弱が回復予想、電子・バイオなど 無料記事

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年1〜3月期に業績悪化が目立った中国の上場企業だが、その後は一部の業種で収益の回復傾向が鮮明化しているようだ。調査会社のまとめによると、7日午後8時(現地時間)までに20年6月中間期の業績ガイダンスを発表した上場企業は上海・深センあわせて522社で、うち95社が増益や黒字転換を予想。具体的な利益予想を明示していない156社を除くと、業績改善企業の比率は26%となる。電子、医薬品・バイオなどの業種で業績改善が目立つ状況だ。中国証券報が8日伝えた。
 前述の95社のうち、増益予想が74社、黒字転換が15社、黒字継続が6社。これら95社の業種は、医薬品・バイオが14社、電子が11社、電気設備が9社、化工が6社などとなっている。
 うち大型企業では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:002594/SZ)が20年6月中間期に前年同期比10.0〜23.8%増益を達成すると予想した。4〜6月期には新型コロナ流行の影響が薄れ、自動車業界が回復に向かうとの見方だ。新エネ車の販売台数、売上高は底打ち回復し、ガソリン車についても「宋Pro」などを中心に良好な売れ行きが期待できるとしている。同社の1〜3月期業績は85.0%減益だった。
 なお、4月末までに1〜3月期決算を発表した上場3725社の純利益は、合計で前年同期比53%減の2300億人民元(約3兆4577億円)に落ち込んだ。石油大手で、時価総額ウエートの大きい中国石油天然気(ペトロチャイナ:601857/SH)、中国石油化工(サイノペック:600028/SH)がそろって赤字転落するなど厳しい結果となった。


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