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  ニュース     2020/03/09 18:59

インドが中国製車部品の空輸検討、新型コロナで調達難 無料記事

 インド政府の高官はこのほど、中国製自動車部品の空輸を計画していると明かした。新型コロナウイルスの影響で中国の物流網が混乱に陥るなかで、自国自動車業界への影響を回避する狙いがある。盖世汽車などが6日、外電情報として伝えた。

 自動車部品業界団体のインド自動車部品工業会(ACMA)はメンバー企業に対し、どの部品供給がひっ迫しているのかや、空輸が可能であるかなどの実態を聞き取り調査したという。

 インド自動車業界は、主に電装部品や圧力センサー、インジェクター(燃料噴射装置)などを中国製品に依存している。インド自動車大手のマヒンドラ・アンド・マヒンドラ、タタ・モーターズはこれ以前に、中国で猛威を振るう新型コロナ感染が自社の輸入供給に影響をもたらしていると公表。マヒンドラのマーケティング責任者は、「3月以降も部品供給不足は向こう数週間続く」と予測した。タタは、「中国のコロナ大流行を背景に自社のサプライチェーンが寸断されている。状況緩和に向けて努力中」とコメントした。

 中国では段階的に企業操業が再開されているものの、物流面の停滞は尾を引いている。トラックドライバーや港湾作業員の不足、道路検閲所の急増、貨物空輸会社の業務縮小などを背景に、生産再開された工場からの製品輸送は遅延したままだ。

 自動車を除くその他業種でも、インドは中国製部品の空輸を検討。広州または上海からの部品空輸の可能性を議論しているとされる。インド科学技術省はエレクトロニクスと携帯電話製造の各業界に対して、中国から調達している部品リストの作成を指示したもようだ。

 スマートフォンの組立生産は、インド経済成長をけん引する新たなエンジンとなっている。モジュールやディスプレイなどの部品は中国製依存度が高い。


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