四川省成都市で24日開幕した「第23回成都国際モーターショー」で自動車各社が自社製品の売り込みを強化している。新型コロナウイルス感染拡大後で最大となるこの自動車展示会には、内外120社が出展。1500台超の各種車両を展示した。会場面積は16万平方メートルを超える。市場環境に強い逆風が吹きつけているにもかかわらず、例年と遜色ない規模を維持している。21世紀経済報道などが27日付で伝えた。
　今年の展示会は、新型モデルの展示が相対的に少ないという特徴がみられる。発売済みモデルの販売促進に多くのブランドが精力的に取り組んだ。特に合弁ブランドと中国民族ブランドでこの傾向が目立っている。
　新モデルの発表は主に高級車ブランドに集中した。これは市場全体の低迷に逆行する形で、高級車販売が成長を維持している現状を見据えた戦略とみられる。業界団体の乗用車市場信息聯席会によると、中国の高級車販売は、今年上半期に前年同期比1％増の105万台と小幅ながらプラス成長を達成した。
　乗用車市場信息聯席会の最新発表によると、中国の狭義乗用車（セダン、ミニバン、SUV）販売は、今年上半期の小売りベースで前年同期比22.5％減の770万4000台に低迷した。落ち込み幅は出荷ベース販売台数を上回っている。中国汽車工業協会の発表データによれば、中国の上期新車販売台数(メーカー出荷ベース)は前年同期比16.9％減の1025万7000台だった。
　第23回成都国際モーターショーは、西部国際博覧城（四川省成都市天府新区）で8月2日まで開催される。成都国際モーターショーは20年以上にわたり、中西部の市場動向を占う「バロメーター」的な役割を果たしてきた。さらに今年は新型コロナウイルス流行後に中国で開催される4大A級モーターショーの第1陣として、自動車産業の回復を促進し、市場の信頼を高め、内需拡大を促進することを目的に開催される。成都市人民政府と中国国際貿易促進委員会・自動車産業分会が共催。ハノーバー・ミラノ・フェアーズ上海と中国国際貿易促進委員会・四川省委員会が協賛している。


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