クラウドを通じてユーザーにインフラストラクチャ・サービスを提供するコンピューティング・サービス「IaaS（Infrastructure-as-a-Service）」に関し、中国では「BAT」と呼ばれる百度（BIDU/NASDAQ）、阿里巴巴集団HD（Alibaba：BABA/NYSE、9988/HK）、騰訊HD（Tencent：700/HK）のIT大手3社の存在感が強まっている。市場調査会社カナリスが18日に報告した。

　中国のIaaS市場は、2019年に107億米ドル（約1兆1800億円）まで膨らんでいる。前年比で63.7％も拡大した。主要サービスの市場シェアは、阿里巴巴傘下の阿里雲（Alibaba Cloud）が46.1％で業界トップに君臨。これに騰訊傘下の騰訊雲（Tencent Cloud）が17.3％続いた。3〜4位はアマゾン・ウェブ・サービス（AWS）、百度傘下の百度人工智能雲（baidu AI Cloud）となっている。

　一方、第4四半期の市場は、前年同期比66.9％増の33億米ドルに達した。各サービスのシェアは、阿里雲の46.4％、騰訊雲の18.0％、百度人工智能雲の8.8％など。これら上位3サービスで全体の73.2％を占めた。半面、AWSを含めたその他は26.8％に縮小している。


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