中国でスマートフォンの出荷数が再びマイナス成長に転じた。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が9日発表した最新データによると、2019年12月のスマホ国内出荷数は前年同月比13.7％減の2893万1000台。2カ月ぶりのマイナス成長となった。一方、携帯電話機全体では出荷数が14.7％減の3044万4000台。7カ月連続のマイナス成長となり、減少率は前月の1.5％から大きく拡大した。

　ただ、第5世代（5G）サービス対応端末は引き続き堅調。5G端末の出荷数は19年12月に541万4000台と、増加基調を続けている。5G端末の出荷データは19年8月から公表が始まっており、8月は21万9000台、9月は49万7000台、10月は249万4000台、11月は507万4000台と推移した。

　その他端末の出荷数は、2G端末が146万1000台、4G端末が2357万台だった。ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の出荷数が17.3％減の2661万3000台（構成比87.4％）に縮小。また、12月は新たに35モデルが発売されたが、その数は前年同期から16.7％減少している。35モデルのうち、2G端末が7種、4G端末が17種、5G端末が11種。5G端末の発売モデル数は11月の4種から増加した。

　19年通年では、携帯電話機全体の出荷数が前年比6.2％減の3億8900万台。うちスマホが4.7％減の3億7200万台だった。種類別では、2G端末が1613万1000台、3G端末が5万8000台、4G端末が3億5900万台、5G端末が1376万9000台となっている。


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