【亜州ビジネス編集部】　中国の自動車ディーラー大手2社が経営危機に見舞われている実態が分かった。今回は潤東汽車と正通汽車の経営難が明るみとなっている。中国情報サイトの「36Kr」が8月31日に伝えた。
　潤東汽車は25日、債権を保有する1社によって破産・再生申請が提出されたと発表。自社が2019年7月19日に支払い期限を超えた合計165万9000人民元（約2557万円）の決済を滞らせている実態を報告した。今年上半期の業績動向については、赤字幅が2億1300万〜3億1300万人民元に上るとの見通しを示している。
　正通汽車も25日、今年上半期の業績悪化を警告し、赤字幅が13億3100万人民元を上回るとの見通しを示した。期限を迎えた負債について、支払期日を21年1月に先送りするよう、債権者に求めているという。
　業会団体の中国汽車流通協会によれば、潤東汽車の総資産負債比率は、16年が76.0％、17年が80.3％、18年が84.3％で推移。警戒ラインとされる80％を長期にわたって上回り続けてきた。このほか中国の車ディーラーでは、業界大手のホウ大集団（PD GROUP）が19年に破産・再編が申し立てられている。


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