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  ニュース     2020/05/13 18:59

華晨宝馬BMW車の輸出基地、遼寧省瀋陽を選定 無料記事

 独BMWの中国合弁企業が遼寧省大連市を自社製品の輸出基地に指定した。折半出資子会社の華晨宝馬汽車有限公司が現地生産する純電気自動車「BMW iX3」に関し、中国で唯一の輸出地となる。港湾運営の遼寧港口集団有限公司が12日に発表した。
 「BMW iX3」の輸出は今年10月の開始を想定する。大連自動車ふ頭を使用し、欧州を含む世界39カ国・地域に出荷する計画だ。
 2003年5月に発足した華晨宝馬は、BMWシリーズの乗用車を生産している。華晨中国汽車と瀋陽市政府の支援を受けながら、生産規模を増強してきた。2019年はBMW車53万台を現地生産している。瀋陽の生産能力は、最終的に140万台まで拡大する見通し。鉄西工場や新大東工場などを擁している。今年4月1日、瀋陽市鉄西区の中独ハイエンド製造産業園内で鉄西新工場を着工した。22年の量産開始を目指す。
 遼寧省政府系の華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)は合弁会社の持分を譲渡する予定。18年10月、BMWに華晨宝馬の株式25%を290億人民元(約4385億円)で売却すると発表した。華晨宝馬への出資比率は、華晨中国が25%(↓25ポイント)、BMWが75%(↑25ポイント)となる。売却手続きは遅くとも22年までに完了する見通しだ。


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