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  ニュース     2020/05/13 18:59

中国人と最も遠い遺伝子はアフリカ人、北方漢族は日本人と相似 無料記事

 中国27省市の8民族1万人超を対象とした過去最大規模の遺伝子分析データがこのほど発表された。中国科学院・上海生命科学研究院などがまとめたもの。今後、中国人の健康管理や公衆衛生計画などに役立つものとして期待されている。澎湃新聞が12日付で伝えた。
 調査の対象となったのは、漢族、チワン族、回族、満州族、ミャオ族など、人口ランキングで上位10の民族。また、漢族は北方、西北、東部などさらに7つに分類して分析が行われた。
 その結果、中国人の遺伝子の特徴がアフリカ、欧州、南米と大きく異なることが分かった。中でもアフリカ人との差が最も大きい。一方で東南アジア人とはよく似ており、特に日本人と北方漢族は相似点が多かった。
 このほか、アルコールの代謝能力を国内で比較すると、北方が南方より強く、チベット族、モンゴル族、イ族がアルコールに強い「上戸」タイプのトップ3だった。反対に、「下戸」の代表は福建人や広東人だった。
 今回の調査結果は今後、がんなど各種疾病発症リスクを分析するための貴重な資料になると期待されている。


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