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  ニュース     2019/12/09 17:59

中国でAED普及進まず、10万人当たりわずか0.3台 無料記事

 中国では足元で、心停止状態の人の救命措置に使う自動体外式除細動器(AED)の普及が停滞している。国内の設置台数は全国平均で人口10万人当たり0.2〜0.3程度にとどまっている。日本での設置台数は人口10万人当たり約500台、米国でも約300台とその差は歴然だ。南方日報が6日付で伝えた。

 中国当局は今年発表した国民健康増進計画「健康中国行動」で2030年までに学校や公共機関、企業、空港、駅、大型商業施設、映画館など人が多く集まる場所にAEDを完備するとの目標を掲げている。広東省深セン市は市の予算から今年4000万人民元(約6億1700万円)を支出してAED2000台を購入し、多くの人が集まる公共の場所に設置した。設置数は段階的に3500台まで増やし、人口10万人当たり17.5台とする計画だ。

 ただ、国内の都市では深セン市のように自治体が主体となってAEDの設置を計画するケースはまだ少ない。大部分の都市では非営利団体による寄贈に頼っているのが現実だ。


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