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  ニュース     2020/06/02 18:59

中国:主要都市の住宅賃貸価格、5月は前月比0.95%安と下げ続く 無料記事

 調査会社の諸葛找房数据研究センターによると、中国主要20都市の住宅賃貸価格(提示価格)は2020年5月に1平米当たり月額平均43.57人民元(約659円)だった。前月比で0.95%安、前年同月比で1.56%安となり、下落ペースは前月に比べて加速している。前月比、前年同月比で下落するのは、ともに2カ月連続。新型コロナウイルス流行の影響で雇用環境が悪化し、失業率が上昇していることが賃貸相場下落の背景にあると同センターはみている。

 調査対象となった20都市のうち、賃貸価格が前月比で上昇した都市は3カ所で、前月の10都市から減少。うち上海が前月比1.36%高、武漢が1.15%高、広州が0.68%高と大きく上昇している。うち新型コロナ流行の中心地となった武漢については、前月まで賃料下落の上位都市に入っていたが、急速な上昇に転じている。半面、下落した都市は17カ所で、前月の10都市から増加。三亜が5.94%安で引き続きトップとなったほか、深センが2.45%安、青島が2.38%安となった。横ばいはゼロだった。

 都市の規模別では、一線都市の賃貸価格が1平米当たり月額平均92.68人民元となり、前月比で0.49%安、前年同月比で0.08%高だった。重点二線都市は34.91人民元となり、それぞれ1.13%安、2.28%安で推移している。

 不動産関連のビッグデータを扱う諸葛找房数据研究センターは、不動産情報サービスを手掛ける北京諸葛找房信息技術有限公司の傘下企業。住宅情報サイト「諸葛找房」も運営する。


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