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  ニュース     2020/05/18 18:59

中国乗用車販売で自主ブランド失速、4月シェア6年ぶり低水準 無料記事

 中国新車販売市場で自主ブランド勢の失速が鮮明化している。乗用車販売に占める中国自主ブランド勢の4月シェアは34.6%に落ち込み、前年同月比で2.6ポイントも低下。6年ぶり低水準を切り下げた。自主ブランド勢の月次販売シェアは、今年1月が37.5%、2月が52.3%、3月が41.1%で推移している。盖世大V説などが17日付で伝えた。
 これまで中国勢が優位に立ってきた多目的スポーツ車(SUV)市場をみても、外資合弁勢との差が縮んでいる。4月のセグメント別ランキングこそ、長城汽車(2333/HK)の「哈弗H6(Haval H6)」が首位を維持したものの、その地位は揺らぎ始めている。
 特に独フォルクスワーゲン(VW)の健闘が目立った。VWが展開する「ティグアン」、「タイロン」、「Tharu」(中国専売車)のSUV3モデルは、1〜4月累計販売が12万台に到達。長城汽車の「Haval H6」と「Haval M6」のSUV2モデルの同期合算販売11万台を上回っている。
 日本勢では、ホンダ(7267/東証)のSUV販売も勢いづいてきた。4月実績は、2019年末に新規投入した「CR-V」姉妹車「ブリーズ」が1万2581台と好調。「CR-V」とともにホンダSUVファミリーの潜在力を見せつけた。
 一方、1〜4月電動車販売は、「Model 3」の現地生産を開始した米テスラ(TSLA/NASDAQ)が急躍進している。納車ベースの世界新車販売は、前年同期比40.3%増の概算8万8400台に拡大した。中国のテスラ新車販売は、72.9%増の2万3000台に上る。中国の電気自動車販売でシェア19.3%を確保した。
 従来内燃機車市場と同様に、中国電動車市場でも大手集約化が顕著だ。1〜4月販売は、上位10社でシェア78.1%を掌握している。


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