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  ニュース     2021/04/23 19:00

中国:車ディーラー3月在庫係数1.54、前月比で8.3%改善 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標がやや高止まりしている。2021年3月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.54(販売1.54カ月分相当)。前月(1.68)比で8.3%、前年同月(2.68)比で42.5%ずつ低下(=改善)した。警戒水準の1.50を超えて推移している。中国汽車業界流通協会がこのほど報告した。

 完成車メーカーが3〜4月にかけて新モデルを相次ぎ投入するなか、各ディーラーは販売を積極化している。ただ、3月の株式市場低迷は逆風で、販売は事前予想の水準に届かなかった。半導体チップの不足問題に関しては、今年下半期に影響が生じる恐れがあると警戒している。

 ブランド形態別の在庫係数は、高級車・輸入ブランドが1.48(前月比↓0.17ポイント)、合資ブランドが1.53(↓0.23ポイント)、自主ブランドが1.66(↓0.05ポイント)で推移した。

 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。


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