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  ニュース     2021/07/27 19:00

中国:6月末M2は8.6%増、前月比で伸び0.3ポイント加速 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】2021年6月末の広義通貨(M2)残額は、中国全体で前年同月比8.6%増の231兆7800億人民元(約3940兆3000億円)に上った。伸び率は5月の8.3%から0.3ポイント拡大している。狭義通貨(M1)は5.5%増の63兆7500億人民元、5月から0.6ポイント鈍化した。流通中貨幣(M0)は6.2%増の8兆4300億人民元で推移している。中国人民銀行が発表した。
 6月末の貸出(外貨建てを含む)は、11.9%増の191兆6200億人民元に達している。うち人民元建て貸出は12.3%増の185兆5000億人民元で、伸び率は5月から0.1ポイント拡大した。6月中の人民元貸出は2兆1200億人民元の純増で、2020年6月を3086億人民元上回っている。1〜6月では12兆7900億人民元の純増、2020年上半期より6677億人民元増えた。
 6月末の社会融資残高は11.0%増の301兆5600億人民元、増加率は5月と同じだった。人民元建貸出(実体経済部門向け)の伸びが5月の12.5%から6月の12.6%に拡大する一方、銀行引受手形は5.8%減と5月の0.7%増からマイナス成長に転じている。
 2021年第2四半期の銀行家アンケート調査によれば、銀行業景気指数は前期比2.5ポイント悪化の69.6%に低下した。5四半期ぶりの悪化となる。銀行利益指数も前期比2.4ポイント低下して63.8%に悪化している。
 第2四半期の貸出総体需要指数は、前期比6.9ポイント低下の70.5%となった。第2四半期は低下する傾向があり、業種別にみても低下が目立つ。製造業は前期比3.5ポイント低下の68.7%、インフラ貸出需要は5.2ポイント低下の65.1%、卸小売業は4.9ポイント低下の62.1%など。不動産企業は前期比5.0ポイント悪化の48.1%と節目の50%を割り込んだ。


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