ニュース 2020/10/13 18:59
中国の「影の銀行」拡大、名目GDP60.4%相当の929兆円規模
経済・統計
中国で「影の銀行(シャドーバンキング)」の資産規模が再び拡大している。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの最新リポートによると、今年6月末時点でシャドーバンキングの資産規模は59兆6000億人民元(約929兆円)に達し、2019年末比で約6500億人民元の拡大となった。名目国内総生産(GDP)の60.4%に相当する規模となり、同比率は19年末の59.5%から0.9ポイント拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化に加え、金融機関の資産管理に関する新規定導入延期が影響したとムーディーズは指摘している。複数メディアが13日までに伝えた。
ムーディーズの過去のリポートによると、中国のシャドーバンキングはピーク時の16年末に名目GDPの87%に相当する規模まで拡大。その後は総じて縮小傾向にあったが、今年3月末に2年ぶりの拡大に転じている。
中国人民銀行(中央銀行)などは今年7月末、金融機関の資産管理業務に関する新規定の実施を1年延期し、2021年末とする方針を明らかにした。シャドーバンキングの抑制を目的に導入する予定だったが、コロナ禍による影響を考慮し、金融リスクを回避するために延期を決めている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
ムーディーズの過去のリポートによると、中国のシャドーバンキングはピーク時の16年末に名目GDPの87%に相当する規模まで拡大。その後は総じて縮小傾向にあったが、今年3月末に2年ぶりの拡大に転じている。
中国人民銀行(中央銀行)などは今年7月末、金融機関の資産管理業務に関する新規定の実施を1年延期し、2021年末とする方針を明らかにした。シャドーバンキングの抑制を目的に導入する予定だったが、コロナ禍による影響を考慮し、金融リスクを回避するために延期を決めている。
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