【亜州ビジネス編集部】民間自動車メーカーの吉利汽車HD（175/HK）が立ち上げる電気自動車（EV）の新会社について、研究開発、生産の拠点が安徽省合肥市に置かれるもようだ。合肥市の北城新区に、敷地面積1000ムー（1ムー＝約6.67アール）余りでの新設を計画しているという。中国メディアが25日伝えた。
　親会社の浙江吉利控股集団が2020年9月、安徽省政府と戦略的提携関係を結んでいた。両者は自動車の軽量化、電動化、スマート化、ネットワーク化、シェア化などで協力し、安徽省内に産業クラスターを構築することに合意している。
　吉利汽車は先ごろ、年内にもグループ傘下に新たなEV専門ブランド「リンリン・テクノロジーズ（Lingling Technologies）」を設立する方針を表明。新たなEVブランドを立ち上げる計画を明らかにしている。
　中小型車に強みを持つ吉利汽車は、「吉利」「帝豪」「遠景」「自由艦」「金剛」「熊猫」などの自主ブランドを生産・販売する。近年はSUVの「吉利博越（Geely Boyue）」などが人気。寧波、済南、成都など中国に9カ所の生産拠点を置き、年産能力は210万台に上る（19年末）。


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