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  ニュース     2021/03/02 19:00

中国:国家電網がカーボンニュートラル行動計画、中央企業で初 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の国有送電会社、国家電網公司(ステート・グリッド)は1日、2060年までに二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するとの国策に呼応した行動計画を発表した。新規に建設する越境送電網について、クリーンエネルギーを中心とする方針を示すなど、複数の対策を明らかにしている。現地メディアによると、中央企業(国務院に直属する国有企業)でカーボンニュートラル実現に向けた行動計画を発表したのは同社が初めてだ。
 国家電網によると、第14次5カ年計画(21〜25年)期間中に建設予定の超高圧直流送電能力は5600万キロワット(kW)で、クリーンエネルギーを中心に新設する。最終年の25年には、同社事業エリアの越境送電能力は3億kWに達し、うちクリーンエネルギーが50%を占める見通しだ。また、風力、太陽光、水力、原子力などのクリーンエネルギーについて、送電網の拡充を図る。
 中国の習近平・国家主席は昨年9月、60年までにカーボンニュートラルを実現するとの目標を掲げた。30年までにCO2排出量をピークアウトさせ、減少に転じさせることを目指すとしている。今月開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)でも、カーボンニュートラルが重要国策の一つに挙げられる見通し。


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