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  ニュース     2021/07/08 19:00

宇宙産業にテンセントAI活用、国家天文台と共同計画へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国のインターネットサービス大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が宇宙産業に参入する。馬化騰・主席によると、同社は近く、国家天文台と共同で宇宙探査計画を発表する予定だ。傘下ラボ「上海優図実験室」の人工知能(AI)技術を宇宙探査の分野に活用していく。新浪科技が8日伝えた。

 上海市で開幕した「世界人工知能大会(WAIC)」で明らかにしたもの。馬主席はAIがさまざまな分野で活用され、人々の生活に利便性をもたらしていると説明した。また、上海市の製造業で自社のAI技術が活用され、企業のコスト削減に一役買っていることなどにも言及している。

 中国は米国に対抗できる「宇宙強国」を目指している。今年5月には、無人探査機「天問1号」を火星に送り、地表探査を行った。火星の地表探査に成功したのは米国に次ぎ2カ国目となる。6月には、宇宙飛行士3人を乗せた宇宙船「神舟12号」の打ち上げに成功。3人は、建設中の宇宙ステーション「天宮」の中核モジュール「天和」に3カ月間滞在する予定。中国の有人飛行ミッションは約5年ぶりとなる。

 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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