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  ニュース     2021/03/25 19:01

H&Mが「新疆綿」拒絶、中国でボイコット動き 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】スウェーデンのカジュアル衣料大手、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が24日、少数民族に対する強制労働などを理由に、新疆ウイグル自治区産綿花の使用拒否を発表した。H&M中国法人のSNS公式アカウントには、中国の消費者からの批判が殺到。中国ネット通販大手の京東(JD)がH&M商品の掲載を中止するなど、ボイコットの動きが広がり始めている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)など複数メディアが伝えた。

 欧米では、新疆の人権問題を巡り中国に制裁を科す動きが拡大。H&Mも公式ウェブサイトで、新疆の少数民族が強制労働を迫られ、宗教的偏見にもさらされていると指摘。新疆の衣服メーカーとの取り引きを中止し、新疆産の原料・製品を購入しないと宣言した。

 H&M中国のSNS公式アカウントには、「中国から出ていけ」などの批判や苦情が多数寄せられている。また、中国の人気タレントがH&Mとの決別を宣言。京東、淘宝網(タオバオ)など大手電子モールで、H&Mの商品が検索結果に表示されなくなっている。

 中国のSNSでは24日、新疆産綿花の使用を拒否した多国籍企業のリストが掲載され閲覧が殺到。H&Mのほか、無印良品、ナイキなど中国人が好むブランドが多数含まれている。ボイコットがH&M以外にも波及する可能性があると懸念されている。


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