【亜州ビジネス編集部】今年6月の輸出入総額は、中国全体で前年同月比34.2％増の5113億1000万米ドル（約56兆4360億円）に膨らんだ。うち輸出は32.2％増の2814億2000万米ドル。プラス成長を維持し、市場予想（23.0％増）を大幅に上回る伸びとなった。輸入は36.7％増の2298億9000万米ドル。こちらも増加率は市場予想（29.5％増）を上回っている。貿易収支は515億3000万米ドルの黒字だった。海関総署（税関）が13日発表した。
　1〜6月の累計では、輸出入総額が前年同期比37.4％増の2兆7852億米ドル。うち輸出は38.6％増の1兆5183億6000万米ドルに伸びた。輸入は36.0％増の1兆2668億4000万米ドル。貿易黒字は2515億2000万米ドルで推移している。
　一般貿易の輸出入総額（人民元ベース）は、1〜6月に前年同期比30.7％増の11兆1900億人民元。輸出入全体に占める割合は61.9％となり、前年同期に比べて1.7ポイント拡大した。うち輸出は32.1％増の6兆200億人民元、輸入は29.2％増の5兆1700億人民元だった。
　相手国・地域別の輸出額（米ドルベース）は1〜6月に軒並み拡大。インドが60.4％、米国が42.6％、アセアンが38.3％、香港が39.5％、欧州連合（EU）が35.9％、台湾が34.0％、韓国が33.1％、日本が18.7％ずつ増加。アセアンは20年から対中国輸出入額でEUを上回り、中国最大の貿易相手となっている。
　品目別の輸出額（人民元ベース）は、輸出全体の59.2％を占める機械・電力設備の輸出額が1〜6月に前年同期比29.5％増の5兆8300億人民元。うち携帯電話機が17.0％増、自動車が23.3％増となった。一方、労働集約型製品は17.1％増加し、うち医薬品が93.6％拡大している。


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