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  ニュース     2020/09/25 19:59

中国:ICファウンドリ生産能力不足、8インチ製品で10〜20%値上げ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 生産能力のひっ迫問題が深刻化するなか、ICファウンドリ大手が加工料の引き上げに相次ぎ踏み切った。台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)と聯華電子(UMC:2303/TW)はこのほど、8インチウェーハ加工の受託生産料金を10〜20%調整したという。DRAMエクスチェンジが24日に報じた。

 ICファウンドリの業界大手には、このところソニー、任天堂、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などからの発注が相次いでいる。このほか電源管理IC、パワー半導体、LCDドライバIC、CMOSの受注も多い。受注から納品までの期間も、これまでの「2〜3カ月」から「4カ月」に延長された。場合によっては4〜6カ月以上に待たせる例もあるという。

 台湾のファウンドリだけでなく、中国の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)も繁忙期に突入した。8インチウェーハ対応の生産ラインでは、設備稼働率が98.6%にまで上昇している。毎月の加工枚数も前四半期比で4000枚多い48万枚に拡大した。12インチウェーハの加工枚数も、月間ベースで2万枚引き上げる計画がある。華虹半導体(1347/HK)の擁する4工場に関しても、月間の加工能力を17万8000枚に増強した。設備稼働率は100%で推移している。

 一方、各ファウンドリはMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)の受注を嫌っている。受託生産の料金設定が低いため。自社で保有する生産能力で利益を最大限に伸ばす戦略だ。

 こうしたなか、深センのMOS管半導体メーカーは23日、価格を20%ずつ同時に引き上げた。MOSFET大手の深セン市富満電子集団(300671/SZ)も製品の値上げを宣言している。の


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