ニュース 2020/12/29 19:59
中国:最強寒波が到来、発展改革委「電力制限は復旧中」 
リスク管理・社会
中央気象台によると、強い寒気が西から東へ、北から南へと移動し、中東部の大半のエリアに影響を与える見通し。28日から31日にかけて、気温は10度前後低下する見込みで、局地的には16度以上も低下する地域があるとの予報だ。上海、合肥、無錫、武漢、西安などでは最低気温がマイナス5度以下、広州でも4度程度にとどまるとみられている。
一方、中国では景気の回復や例年以上の寒さに加え、オーストラリア産石炭の輸入停止などが原因となり、各地で電力使用制限が実施されている。最強寒波の到来で一段の電力需要増が見込まれるが、発展改革委は電力供給を確保し、特に一般世帯への影響を避けるよう努める方針を示した。同委・運行調節局の担当者は28日、「湖南省では電力使用制限がほぼ復旧しており、江西省では19日からすでに制限を実施していない」と説明。浙江省などでも各地方ごとに対策を講じており、電力需給は基本的に安定していると強調した。
同担当者はさらに、石炭供給を確保するための緊急対応を発動したと説明。山西省、陝西省、内モンゴル自治区などの主産地に対し、安全確保という前提の下、生産能力を拡大するよう要請したことを明らかにした。また、需給情勢に応じて石炭の輸入を拡大し、暖房用需要を優先する方針も示している。
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