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  ニュース     2020/09/24 18:59

中国自主ブランドSUV販売シェア低下、外資合弁が攻勢 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 多目的スポーツ車(SUV)の分野でも、中国自主ブランドは外資合弁勢に押されている。中国のSUV年間販売は、2017年に1000万台の大台乗せを達成。うち自主ブランドの合算販売シェアは過去最高の60%にまで上り詰めた。ところが18年は59%、19年は53%に縮小している。第一財経が24日付で伝えた。

 今年も中国自主ブランドSUVは苦戦を強いられている。新車販売全体に占めるSUVの比率は今年8月に約45%で推移した。うち外資合弁は24.9%に達し、自主ブランド(21.0%)を3.9ポイント上回っている。1〜8月累計の新車販売シェアでは、外資合弁SUVが24.8%、自主ブランドが21.4%と3.4ポイントの開きが生じた。

 日系、ドイツ系などがSUV売値を段階的に引き下げるなか、中国自主ブランドの競争力は削がれつつある。合弁勢はSUVの小売価格を足元で15万〜20万人民元(約232万〜309万円)に落としてきた。また、ホンダは21年上半期に新型SUVを発売する見通し。フォルクスワーゲン(VW)も21年末までをめどに、中国で12モデル以上を販売する計画だ。

 ただ、コンパクトSUVの分野では、中国自主ブランドの優位が向こう数年続く見込み。業界団体の全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)によると、SUV販売台数ベースの上位は中国自主ブランドモデルが1〜5位のうち4モデルを占めている。首位の長城汽車「哈弗H6」を筆頭に、長安汽車「CS75」、上海汽車・栄威「RX5」、吉利汽車「博越」が上位に食い込んだ。東風本田(東風ホンダ)は外資合弁勢の最上位ながら、「CR-V」が3位に甘んじている。


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