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  ニュース     2021/06/11 19:00

中国:車ディーラー5月在庫係数1.51、前月比で3.8%改善 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標に落ち着きがみられた。2021年5月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.51(販売1.51カ月分相当)。警戒水準の1.50を小幅ながら上回ったものの、前月(1.57)比で3.8%、前年同月(1.55)比で2.6%ずつ低下(=改善)している。中国汽車業界流通協会が10日に報告した。

 在庫水準の低下は、短期的な車載半導体チップの不足、一部メーカーの生産調整によるもの。あるディーラーが製品構造の改善を進めたことで、全体的に在庫が減少したという。

 ブランド形態別の在庫係数は、高級車・輸入ブランドが1.43(前月比↓0.07ポイント)、合資ブランドが1.55(↓0.03ポイント)、自主ブランドが1.59(↓0.14ポイント)にそろって改善した。在庫が比較的に積み上がったブランドは、上汽通用(上汽GM)、キャデラック、上汽大衆(上汽VW)となっている。

 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。


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