ニュース 2020/10/29 19:00
中国:違法サイト写真販売横行、顔認証の突破に不正利用で
リスク管理・社会
顔認証技術が普及するにつれ、安全性について懸念の声が高まるなか、インターネット上で個人の顔写真を不法に販売しているサイトが横行している実態が判明した。これらのサイトで扱う商材は生活写真で、自撮りなどのプライバシーを含む画像が多い。費用わずか2人民元(約31円)で、1000枚以上が購入できるという。中央電視台が27日に伝えた。
このような写真を悪用し、顔認証を解除する犯罪も報告されている。すでに2020年に入り、人工知能(AI)で顔をすげ替える技術を利用した犯罪が2件、相次ぎ検挙された。不法な手段で入手した一般市民の写真を利用し、顔認証を突破する手口だった。
実験では、3Dプリンターで首から上の精巧な模型を作成すれば、約3割の高確率でスマートフォン顔認証の解除が可能なことも証明された。専門家によると、最も簡単な顔認証は、顔面の特徴6 8個を採取できれば解除できる。一方、複雑なものでは数百にも上り、採取数が高くなるほど安全性が高まるというわけだ。これに生態認証を組み合わせることで、模型や写真で認証をクリアされることを防ぐ研究が進められている。
また、統一したフォーマットがないまま顔認証が乱用されている社会では、大量の顔画像データが多くの運用元や技術提供元のサーバー内に存在していることになり、外部侵入や流出で大きなリスクになり得ると警鐘を鳴らした。
技術面以外に法律面の整備も課題で、足元で進められている個人情報保護法の草案では、パブリックコメントが求められている最中だ。この草案には、公共の場所での画像採取や、個人の身分識別設備は、公共の安全の保護に必要であることなどを条件とすると記されている。取得した画像の取り扱いの規定なども盛り込まれた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
このような写真を悪用し、顔認証を解除する犯罪も報告されている。すでに2020年に入り、人工知能(AI)で顔をすげ替える技術を利用した犯罪が2件、相次ぎ検挙された。不法な手段で入手した一般市民の写真を利用し、顔認証を突破する手口だった。
実験では、3Dプリンターで首から上の精巧な模型を作成すれば、約3割の高確率でスマートフォン顔認証の解除が可能なことも証明された。専門家によると、最も簡単な顔認証は、顔面の特徴6 8個を採取できれば解除できる。一方、複雑なものでは数百にも上り、採取数が高くなるほど安全性が高まるというわけだ。これに生態認証を組み合わせることで、模型や写真で認証をクリアされることを防ぐ研究が進められている。
また、統一したフォーマットがないまま顔認証が乱用されている社会では、大量の顔画像データが多くの運用元や技術提供元のサーバー内に存在していることになり、外部侵入や流出で大きなリスクになり得ると警鐘を鳴らした。
技術面以外に法律面の整備も課題で、足元で進められている個人情報保護法の草案では、パブリックコメントが求められている最中だ。この草案には、公共の場所での画像採取や、個人の身分識別設備は、公共の安全の保護に必要であることなどを条件とすると記されている。取得した画像の取り扱いの規定なども盛り込まれた。
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