「国慶節」に絡んだ8日間の休日を返上し、鴻海精密工業（ホンハイ：2317/TW）傘下の富士康科技集団（フォックスコン）が中国工場で増産に乗り出したようだ。生産不足を補うために残業も導入し、生産ラインの24時間稼働を確保。アップルの要請に応じ、最新モデル「iPhone 12」の出荷量を拡大する。億欧網が9月30日に伝えた。
　フル稼働に入った工場は、河南省鄭州市の携帯端末生産拠点。勤務時間が長い従業員に対しては、特別の報奨金も支給する。
　鄭州工場で働くある従業員によると、今年の夏場以降、残業機会は増えてきた。大部分の従業員は、月間の休日が4日間だけに限られているという。毎月の賃金は880米ドル（約9万2500円）にまで高まった。連続勤務した社員には報奨金1万人民元（約15万5000円）が支払われる。9月26日以降に入社した従業員にも8500人民元が支給された。
　消息筋情報によると、早ければ10月13日にも米アップルは「iPhone 12」を発表する。10日16日から購入予約を受け付ける見込みだ。


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